What is a PoE Injector and how can you use it?

イントロダクション

PoEインジェクターは、新しい機器の導入・追加において大きなメリットに成り得ますが、 そもそも、「PoEインジェクターとは何か?最適なPoEインジェクターはどれを選べばいいのか?」 ご存じでしょうか?そんな時はぜひ本ページを参照の上、ご活用ください。

PoEインジェクターとは?

多くの家庭、オフィス、企業ではPoE 以外のスイッチが既に導入されています。 そのような環境で、PoE技術の導入のために、既存のPoE非対応のスイッチをすべて交換するのは得策とは言えません。 そんなケースでPoE インジェクターが役に立ちます。

PoEインジェクターが役立つシーン

PoE インジェクター(またはPoE スプリッター)を実装すると、PoE に対応していないスイッチをPoE デバイスで動作させることができます。 Power over Ethernet(PoE)は、ネットワークスイッチから受電装置(PD)にデータケーブルと電源ケーブルを両方配線する必要がなく、同じケーブルを介してデータと電力を同時転送することが可能な技術です。 この接続方法は、特に2本の別々のケーブル(1本は電源用、もう1本はデータ用)を必要とする方法と比べると、手軽で安価に抑えられます。 PoEスイッチは、各ポートからデータと電力の両方を送信できますが、PoE機能のない旧型のスイッチは、電力ではなくデータの送信だけなので残念ながらPoEデバイスでは使用できませんが、 自宅やオフィスにPoE互換のPD(IPカメラ、ワイヤレスアクセスポイント(WAP)、IP電話など)があるなら、PoEインジェクターを利用することで、 PoEの技術を部分的に導入することが可能です。

PoEインジェクターの使い方

PoEインジェクターには、電源入力、データ入力と電源/データ出力の3つのポートがあります。 イーサネットケーブルを非PoEスイッチからインジェクターに接続し、電源ケーブルを差し込み、3番目のPoEケーブルをインジェクターからPoE対応のPDに接続するだけでOKです。 簡単に言うと、PoEインジェクターは電源ケーブルとデータケーブルをまとめて、PoE出力に変換できる製品です。 既存の配線位置など変える必要はなく、非PoEスイッチのまま、導入希望個所のみPoEデバイスを使えるようになるので、手間もかからずコストも抑えられます。

PoEインジェクターを買う前の下準備

手軽で便利なPoEインジェクターですが、用途に合っているのか事前確認が必須です。 導入前には少なくとも以下の3つを確かめてください。

1.デバイスの数

1つまたは2つのPoEデバイスを導入したい場合は、PoEインジェクターの購入をお勧めします。 2つのPoEインジェクターを接続するのは比較的簡単で安価ですが、新たに追加したいPoEデバイスが10以上ある場合はPoEハブの導入をお勧めします。

2.PoE規格

PoEにはいくつか規格(タイプ)があります。インジェクターのPoE規格がスイッチまたはPDのいずれにも合っていない場合は必ず不具合が起きるので、導入前に互換性についてよく調べることをお勧めします。

3.電圧

PoEインジェクターの電圧が導入したいPoEデバイスに対応しているか、は重要です。 例えば、導入希望のPoEセキュリティカメラが12Vまたは24V使用な場合、そのPDとインジェクターの仕様をチェックして互換性があることを確認してください。

PoEスプリッターとは

PoEインジェクターとは逆に機能するのがPoEスプリッターです。 PoEスプリッターは、1本のLAN配線を、電源用とデータ用の別々の出力に変換します。

PoEスプリッターを使用すると、PoE互換ではないデバイスをPoEスイッチ、ハブ、さらにはPoEインジェクターに接続できます。

PoEスプリッターを使用することで、PDのすぐ近くにあるPoEスプリッターまでPoEケーブルを配線でき、利用したい非PoE対応機器との接続が容易になります。

PoEハブが役立つシーン

たとえば大きなオフィスビルは、IP電話、IPカメラ、ワイヤレスアクセスポイントなど多くのPDがあります。 PoEに対応していないネットワークスイッチをそのままにしたい場合、ネットワーク上のすべてのデバイスにPoEインジェクターを接続する必要があります。 少ないデバイスでホームネットワークをセットアップしているなら問題にはなりませんが、デバイスの数が多い場合、多数のPoEインジェクターが必要になってしまいます。 そんな時に役立つのがPoEハブです。 PoEハブは大型のPoEインジェクターと考えることができます。

上部のポートは電源/データ出力ポートで、下部のポートはすべて入力用です。 ハブの電源ケーブルを壁のコンセントに差し込んだ後、ハブは各電源/データ出力ポートから電力を送信します。 非PoEスイッチからハブのデータ入力ポートにイーサネットケーブルを接続し 、PoEケーブルを電源/データ出力ポートから接続し、そのケーブルをPoE対応デバイスに接続します。

ハブは、ケーブルの乱雑さを最小限に抑え、設置プロセスを安価にするだけでなく簡素にするのにも役立ちます。 接続対象の非PoE機器が少ない場合は、ハブを購入する意味はあまりありません。 ですが、PoE対応スイッチを使用せずに12台以上のPoEデバイスをネットワークに追加しようとしている場合は、インジェクターではなくハブを導入することをお勧めします。

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